先輩!
「最後は直接話をしたかったので」

「それで返事は待ってくれだったってことか」

「はい」

はあ。とため息を吐いて、先輩が背もたれに身を沈める。わたしも座りなおして、先輩のほうへ身体を向けた。


「芽衣って呼んでいい?」

「はい」

先輩の腕が伸びてきて、肩を抱かれ体が密着する。


「芽衣」

甘えるような色気のある声に、胸がどきどきして騒がしい。


「俺にも腕回してよ」

先輩が、少し身体を浮かして強請るから、ソファーと先輩の隙間に腕を差し入れる。

先輩に甘えられるとか、心臓が壊れそうです。限界です。


「ははっ芽衣の心臓ヤバ。俺もだけど」


笑いながら頭を撫でてくれる。心地よくて、でもドキドキして。もうよくわかんない。
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