あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜

 
出て行った彼女はそのまま父親の会社に乗り込んだ。


「パパ!麗水グループってとこ潰して!」

「、、、」


仁美のお父さんはスマホを片手に持って黙り込んでいる。


「ねぇパパ!聞いてる?そこの息子に酷いこと言われたの!」

「、、っ、」

「パパってば!」


「っいい加減にしなさい!もうお前の我儘は聞かない!」

「え、、パパ?」


「お前の我儘のせいでとんでもないことになってるんだぞ!」

「え?」

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