あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜

「それに麗水グループを潰せ?うちよりも何倍もでかい会社を潰せるわけがないだろ!その会社を敵にしたらどうなると思ってるんだ!」

「そんなのいいじゃん!他にもあるんだし、うちの会社はそう簡単に潰れないって」


「お前は会社のことをなんもわかってない!それにもううちの会社はない、、」

「え?何言ってるの?」


「買収されたんだ。その麗水グループに」

「へっ、、」


「一体何をしてくれたんだ?」

「そんな、、私はただ、、」


「今まで我儘、好き勝手させすぎた。今の家には住めない。引っ越す準備をしなさい」

「な、、っ」


仁美はその部屋からも飛び出した。

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