─animaTane─ドレミ
風。


それは神父様がミカエルに近づいた、あのメリサとレイリーのいる時、風はミカエルを包み、刃になり、神父様を寄せ付けなかった。ただ、キャサリンが不意に間に入り、ミカエルを抱き締め、宥めたことにより、風はキャサリンをも傷つけて、結果は委員会から異端審問から逃げる結果を生み、優しかった祖父母を囮にして、キャサリンまでをも失う結果になった。


ミカエルは歯を食い縛る。その表情が怒りに染まる。


「あの風は僕から多くを奪ったんだ!見守る!?意味がわからないよ!!!僕を見守るどころか、僕から全てを奪った!!!


おじいちゃんやおばあちゃん!それにママまで!!!


あの風は大切なママを傷つけた!!!結果的に僕は独りじゃないか!!?」


初めて自身の感情が爆発した。サンは自分に怒りをぶつけるミカエルを冷静に眺めて言う。


「キミには今のキミが見えているかい?」


「意味がわからないんだよ!!!」


ミカエルが更に感情をサンにぶつけると、ミカエルはやっと気がついた。


風がミカエルを落ち着かせるように風の音ねを奏で、ミカエルの周りを包んでいる。それは温もりだった。


サンは自身に気づいたミカエルに「産まれる時代は人には選べない」と言い、「今のキミを包む風は俺を傷つけたかな?」と問う。


ミカエルは無言になり、サンに背を向けた。ローは陽気に相変わらずニタニタして、「僕のパパみたいだね、その風」と言い、ミカエルはしばらくの沈黙の後に「ごめんなさい」とサンに怒りをぶつけたことを謝った。サンはミカエルの取り巻く風を気にせず、頭をくしゃくしゃ撫で、「それでいいんだ。それが生きているということだから」と答えた。

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