セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
「あり得ない。病院には行ったの?」
「行ってません。」
「いや、そこは行っときなよ。」
信じられない、という顔をしている。
完全にアホの子を見るような目だったような気もするけれど。良い病院を教えてくれるというので、一応、メアドを交換した。
病院には行っても無駄だと思うけれど、情報を得ることは悪くない。
※※※※
その後、部屋に戻ってきた仲人さんと両親たちは、私たちが普通に会話をしているのを見て、けっこう驚いた。
仲人さんは喜んでいたけれど、私は帰りの車中で、『話し合いの上、結婚はしないと決めた』ということを両親に伝えた。
二人とも、ホッとしたようだ。
父は、「百佳をいらないと言うなんて」と、それはそれで腹が立つようだけど、「母にはうまく伝えておく」と言ってくれた。
私は、祖母が無理にこの見合いをねじ込んで迷惑かけたらしいということを、父にチクっておいた。
「行ってません。」
「いや、そこは行っときなよ。」
信じられない、という顔をしている。
完全にアホの子を見るような目だったような気もするけれど。良い病院を教えてくれるというので、一応、メアドを交換した。
病院には行っても無駄だと思うけれど、情報を得ることは悪くない。
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その後、部屋に戻ってきた仲人さんと両親たちは、私たちが普通に会話をしているのを見て、けっこう驚いた。
仲人さんは喜んでいたけれど、私は帰りの車中で、『話し合いの上、結婚はしないと決めた』ということを両親に伝えた。
二人とも、ホッとしたようだ。
父は、「百佳をいらないと言うなんて」と、それはそれで腹が立つようだけど、「母にはうまく伝えておく」と言ってくれた。
私は、祖母が無理にこの見合いをねじ込んで迷惑かけたらしいということを、父にチクっておいた。