セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ～能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない～

　私は、青石兄を見送った後、改めて他のラインをチェックした。
　
　三杉からは、直ラインで、『ネットの動画見た』という短い一文と、私が端っこに映っている画面のスクリーンショットが送られてきていた。


――おお、これは。

　私が映っている！
　記念になるし、結構、嬉しい。
　早速、保存をしておこう。


　さらに羽村からも、直ラインがきていた。

　冒頭だけ見ると、『芸能界では、色々な犯罪があるので、誰かに誘われても、絶対についていかないように……』云々かんぬんという長文だったので、後は読まずに閉じた。

　これは、見なかったことにしても、良いと思う。