セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~

17歳 ~こどもの日イベントに協力しよう~


 ゴールデンウイーク後半。

 子どもの日を翌日に控えた、今日。私は、佐々木くんのとこのおもちゃ会社主催のイベントに顔を出していた。

 広いアリーナの会場は、子ども達の元気な声で溢れている。


 この日の目玉の1つに、高校生と幼児で『遊びを作る』というコンセプトの大会がある。

 佐々木くんから、高校生の数が足りないということを聞いたので、杵築・愛花ちゃん・私の3人も、急遽参加することに決まったのだった。

 表彰されれば、豪華な賞品も貰えるというので、私はひそかに気合満々だ。
< 318 / 615 >

この作品をシェア

pagetop