セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
――まさか。
私は、打ち合わせ終了後に、瞳ちゃんにコソコソと尋ねてみた。
「もしかして、鈴木くんと付き合ってること、まだ和くんに言ってない?」
瞳ちゃんは、少し困ったように眉を下げた。
「うん、たぶん。私は百佳ちゃんと優奈ちゃんにしか言ってないし、鈴木くんは誰にも言ってないんじゃないかな。
皆に広まると恥ずかしいから、卒業までは、あんまり人に言わないようにしようって、話してたの。」
――えええ。
「和くんには言っといた方が、いいと思うなあ。」
「だよねえ。私もそう思ってたとこ。
もうすぐ修学旅行もあるし。同じ班の中で、自分だけ知らないことがあったら、悲しいもんね。」
そういう問題ではないんだけど……。
翌日、瞳ちゃんが教えてくれたことには。
鈴木くんと話し合って、2人が付き合っていることは、和くんと三杉には話しておくことにした、ということだ。
放課後に、鈴木くんから、彼らに伝えてもらうらしい。
まあ、たしかに、男子同士で伝えてもらう方が、自然と言えば自然だけど。
和くんが、『同じ班の仲間』という三杉と同じ扱いでしかない雰囲気に、ちょっと泣けた。
私は、打ち合わせ終了後に、瞳ちゃんにコソコソと尋ねてみた。
「もしかして、鈴木くんと付き合ってること、まだ和くんに言ってない?」
瞳ちゃんは、少し困ったように眉を下げた。
「うん、たぶん。私は百佳ちゃんと優奈ちゃんにしか言ってないし、鈴木くんは誰にも言ってないんじゃないかな。
皆に広まると恥ずかしいから、卒業までは、あんまり人に言わないようにしようって、話してたの。」
――えええ。
「和くんには言っといた方が、いいと思うなあ。」
「だよねえ。私もそう思ってたとこ。
もうすぐ修学旅行もあるし。同じ班の中で、自分だけ知らないことがあったら、悲しいもんね。」
そういう問題ではないんだけど……。
翌日、瞳ちゃんが教えてくれたことには。
鈴木くんと話し合って、2人が付き合っていることは、和くんと三杉には話しておくことにした、ということだ。
放課後に、鈴木くんから、彼らに伝えてもらうらしい。
まあ、たしかに、男子同士で伝えてもらう方が、自然と言えば自然だけど。
和くんが、『同じ班の仲間』という三杉と同じ扱いでしかない雰囲気に、ちょっと泣けた。