セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
17歳 〜バレーボールをしよう〜
その後、修学旅行の打ち合わせで、気まずい雰囲気になることはなかった。
和くんは、何事もなかったかのように明るく振る舞っているので、私はちょっとだけ和くんを見直したのだ。
けれども昨日、優奈ちゃんが、瞳ちゃんと鈴木くんの二人をからかっていたときに。
和くんは、私を見ながら「いや、実は、俺らも……」と言い出したので、私は勢いよくその足を踏んづけた。
おバカは何を言い出すか、全く油断がならない。
※※※※
今日の体育は、バレーボールだ。
私は今のクラスになって、改めて、生徒会男子メンバーの人気の高さを思い知った。
それというのも……。
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