セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~

17歳 〜バレーボールをしよう〜


 その後、修学旅行の打ち合わせで、気まずい雰囲気になることはなかった。

 和くんは、何事もなかったかのように明るく振る舞っているので、私はちょっとだけ和くんを見直したのだ。


 けれども昨日、優奈ちゃんが、瞳ちゃんと鈴木くんの二人をからかっていたときに。
 
 和くんは、私を見ながら「いや、実は、俺らも……」と言い出したので、私は勢いよくその足を踏んづけた。

 おバカは何を言い出すか、全く油断がならない。


※※※※


 今日の体育は、バレーボールだ。

 私は今のクラスになって、改めて、生徒会男子メンバーの人気の高さを思い知った。
 それというのも……。


――ギャラリーが、増えてる!!

< 339 / 615 >

この作品をシェア

pagetop