セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
「せっかくですから、好みに合うものの方が、良いでしょう。」
「でも、費用もかかりますし……。」
親御さんは何も言われないのか、ということを質問すると、羽村は一笑に付した。
「ここの購入資金や改装費は、私が株式運用で増やしたものの一部を充てておりますので。
個人資産ですから、親が口を挟むということはありませんよ。」
――株式運用!
私が驚いていると、羽村だけでなく、杵築も行っているという。
杵築が先日、私が300万円も持っていないのかと驚いていたのは、そういうことだったのか。
「でも、どう、改装したら良いのか、サッパリですけど……。」
やっぱり人選ミスだったのではないだろうか。
何もアドバイスできる気がしない。というか、私のセレクトでは、むしろ、今より改悪することになりかねない。
「でも、費用もかかりますし……。」
親御さんは何も言われないのか、ということを質問すると、羽村は一笑に付した。
「ここの購入資金や改装費は、私が株式運用で増やしたものの一部を充てておりますので。
個人資産ですから、親が口を挟むということはありませんよ。」
――株式運用!
私が驚いていると、羽村だけでなく、杵築も行っているという。
杵築が先日、私が300万円も持っていないのかと驚いていたのは、そういうことだったのか。
「でも、どう、改装したら良いのか、サッパリですけど……。」
やっぱり人選ミスだったのではないだろうか。
何もアドバイスできる気がしない。というか、私のセレクトでは、むしろ、今より改悪することになりかねない。