セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
※※※※
クリスマス会当日。
今日は両親がいないので、私はまず、廊下に置いてある趣味の悪い置物を全て撤去して、花を生けた。
手伝ってくれた使用人の皆にも好評で、今後はずっとこのままにしようという話も出ている。
次に、私は、応接室のテーブルセットを撤去して、代わりにコタツと置き畳を入れた。
「こたつ……?」
「何だか、独特の雰囲気ですね。」
部屋に入ってきた生徒会の皆は、何だか戸惑っている。
格式ある洋風の応接室の中に置かれた畳と高級コタツは、たしかに、ちょっとチグハグだもの。
「普段は応接セットを置いてあるんですけど。今日は、この方が過ごしやすいかなと思って。」
「良いね。俺は、コタツ好きだよ。」
佐々木くんはにっこり笑ってくれた。セーターを着て、一緒のコタツに入っていると、何だか皆との距離まで縮まったように感じるから、不思議だ。
クリスマス会当日。
今日は両親がいないので、私はまず、廊下に置いてある趣味の悪い置物を全て撤去して、花を生けた。
手伝ってくれた使用人の皆にも好評で、今後はずっとこのままにしようという話も出ている。
次に、私は、応接室のテーブルセットを撤去して、代わりにコタツと置き畳を入れた。
「こたつ……?」
「何だか、独特の雰囲気ですね。」
部屋に入ってきた生徒会の皆は、何だか戸惑っている。
格式ある洋風の応接室の中に置かれた畳と高級コタツは、たしかに、ちょっとチグハグだもの。
「普段は応接セットを置いてあるんですけど。今日は、この方が過ごしやすいかなと思って。」
「良いね。俺は、コタツ好きだよ。」
佐々木くんはにっこり笑ってくれた。セーターを着て、一緒のコタツに入っていると、何だか皆との距離まで縮まったように感じるから、不思議だ。