セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
とりあえず、誤解を正した上で、話を進めてもらわなければと。私が再度、口を挟もうとした――、そのとき。
「――私は、賛成しますわ。」
澄んだ声が、響いた。
皆の視線を集めた杵築のお母さんは、杵築の親族らを振り返って、言葉を続けた。
「百佳さんの人柄はよく存じあげておりますし。皆様にお配りした修学旅行のお土産を選んで下さったのも、実は、百佳さんですのよ。」
「ほう……。」
「私、素敵なスカーフを頂きましたわ。」
杵築の親族が、少し、ざわざわし出した。
「――私も、賛成です。」
総領事のホームパーティのときに見た、杵築の親戚――子会社の社長さんも、声を上げた。
「韓国総領事のホームパーティの際の社交は素晴らしかったですし。
先日の格付け大会の配信も見させていただきましたが、百佳さんは、最優秀の表彰を受けておられました。」
「私も見ました。盆栽についても、よくご存じで。」
「ほう。まだ若いのに!!」
盆栽好きと思われる年配の方が、目を輝かせた。
「――私は、賛成しますわ。」
澄んだ声が、響いた。
皆の視線を集めた杵築のお母さんは、杵築の親族らを振り返って、言葉を続けた。
「百佳さんの人柄はよく存じあげておりますし。皆様にお配りした修学旅行のお土産を選んで下さったのも、実は、百佳さんですのよ。」
「ほう……。」
「私、素敵なスカーフを頂きましたわ。」
杵築の親族が、少し、ざわざわし出した。
「――私も、賛成です。」
総領事のホームパーティのときに見た、杵築の親戚――子会社の社長さんも、声を上げた。
「韓国総領事のホームパーティの際の社交は素晴らしかったですし。
先日の格付け大会の配信も見させていただきましたが、百佳さんは、最優秀の表彰を受けておられました。」
「私も見ました。盆栽についても、よくご存じで。」
「ほう。まだ若いのに!!」
盆栽好きと思われる年配の方が、目を輝かせた。