恋神様に願いを込めて
相馬充希。この名前を知らない人はいないだろう。
一年前に引退したがサッカー部のエースで、サラサラの黒髪に爽やかな笑顔がよく似合い、学校の王子様的存在。
爽やかな笑顔がどことなくロイ様に似ている気がして、実は密かなもう一人の“推し”だったりする。
「せ、先輩…!いつからそんなところにいたんですか!?」
全く住む世界の違う私と、一つ年上の先輩が出会ったのはつい二週間前のこと。
その日も中庭で寝ていた先輩に気づかず、スマホでロイ様のドラマに夢中になってつい叫んだ時に、驚いたように飛び起きた先輩と目が合った。
その時はあまりにも先輩が画面から飛び出して来たロイ様かと疑うくらいそっくりに見え、本当に驚いた。
それからよく美化委員の仕事をしていると中庭に来てくれるようになり、話すことが増えた。
私が密かに推していることなんて、先輩は知りもしないんだろう。
「紬ちゃんが来た時にはもういたよ。るんるんで鼻歌歌ってたよね。全然俺に気づいてくれないんだもん」
「な…っ、声かけてくださいよ!」
最近一緒にいて気づいたが、先輩とロイ様の違うところは、笑顔だ。
どちらも爽やかな笑顔なんだけど、先輩はたまに子どもみたいに無邪気な顔で笑う時がある。
「あれ、紬ちゃん。ここ、跳ねてるよ?後ろだから気づかなかったんでしょ?」
先輩の伸ばした手が、私のミディアムの髪に触れた。
一年前に引退したがサッカー部のエースで、サラサラの黒髪に爽やかな笑顔がよく似合い、学校の王子様的存在。
爽やかな笑顔がどことなくロイ様に似ている気がして、実は密かなもう一人の“推し”だったりする。
「せ、先輩…!いつからそんなところにいたんですか!?」
全く住む世界の違う私と、一つ年上の先輩が出会ったのはつい二週間前のこと。
その日も中庭で寝ていた先輩に気づかず、スマホでロイ様のドラマに夢中になってつい叫んだ時に、驚いたように飛び起きた先輩と目が合った。
その時はあまりにも先輩が画面から飛び出して来たロイ様かと疑うくらいそっくりに見え、本当に驚いた。
それからよく美化委員の仕事をしていると中庭に来てくれるようになり、話すことが増えた。
私が密かに推していることなんて、先輩は知りもしないんだろう。
「紬ちゃんが来た時にはもういたよ。るんるんで鼻歌歌ってたよね。全然俺に気づいてくれないんだもん」
「な…っ、声かけてくださいよ!」
最近一緒にいて気づいたが、先輩とロイ様の違うところは、笑顔だ。
どちらも爽やかな笑顔なんだけど、先輩はたまに子どもみたいに無邪気な顔で笑う時がある。
「あれ、紬ちゃん。ここ、跳ねてるよ?後ろだから気づかなかったんでしょ?」
先輩の伸ばした手が、私のミディアムの髪に触れた。