恋神様に願いを込めて
そんな晃にも、今日はなぜかムカつかない。


だって今日はレンくんとデートだもん!朝からワクワクして授業もまともに耳に入らなかった。


ポニーテールも少し巻いてみちゃったりしたけど、レンくんは気づいてくれるかな…?





「あ、レンくん!」



レンくんはわざわざ学校の前まで迎えにきてくれた。


ただ立っているだけなのにかっこよすぎて他の人よりもキラキラ輝いて見える。



「じゃあ映画見に行こうか」


「うん!あ、でも、本当に私が見たいのでいいの…?」


「いいよ全然」


「でも少女漫画の実写化だよ…?」


「うん。いつも見ないから新鮮で楽しみだよ」



晃だったら全力で否定してきてアクション系がいいと言うのに。


やっぱりレンくんは私の理想の人だ。





「はあ、面白かったなあ。実写化ってあんまり好きじゃないけど、これは当たりだった!」


「そうだね。最後の告白する場面が感動してよかったね」
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