Once in a Blue Moon ~ 冷酷暴君の不可解なる寵愛 ~

突如奪われた酸素を求めて開けた隙間を狙って、熱い舌が入ってくる。
驚いてひっこめた舌は、巧みな彼の前に無力だった。
あっという間に掴まり、執着するみたいに絡みつかれて、電流が流れたようにビリビリと背筋が粟立った。

いやらしく響く水音に、脳みそまでドロドロと溶けていくよう。

嘘でしょ、どうしていきなりこんな……

呆然としたまま息も絶え絶えに貪られていると、いつの間にか服越しに性急な手つきで体をなぞられ、邪魔だとばかりに上半身の服を剥かれてしまう。

「や、ちょ、待っ」
残ったブラも抵抗虚しく外され、ソファの下へ……

本気だ。
彼は本気で私と……っ?

「茉莉花、隠すな」
「だ、ってっ……!」

胸の前で交差させた腕を頭上に固定されてしまい、容赦ない視線に晒される。
心臓はオーバーヒート気味に暴走。
恥ずかしくて息ができない。

「や、おね、がいっ見ないで!」
「どうして。こんなに美しいのに」

胸の膨らみを優しく手の平で包み込み、かと思えば、反対側の頂を悪戯な指先が摘まみ、弾き、弄ぶ。
目を閉じても襲ってくる刺激は強烈で、彼の下で何度も「やぁっ、それ、だめぇっ」と懇願する。
その口調は甘ったるく、まるで自分のものじゃないみたいだ。

「あぁ、指よりこっちの方がいいのか?」

獰猛な笑みを見せた彼はそこへ舌を這わせ、美しい口に含んだ。

「はっ……っぁン」

ビクビクっと全身へ強い痺れが走り、背中がのけぞる。

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