人生のどん底から、絶頂へ。
私のことを家まで送ってくれた後、白翔は家に帰った。
玄関のドアを開ける。
前のテストから、両親とは口を聞いていない。
でも、どうしても両親に認められたい。

「お母さん、お父さん。」

私が呼びかけると、両親は驚いた表情で私を見つめた。

「テストが返ってきたので、見てほしいです。お願いします。」

私が頭を下げると、両親はテストを受け取ってくれた。
点数を見た両親は、涙目で私に声をかけた。

「頑張ったのね。結菜に厳しくしすぎたって、私が気づいた時には遅かった。
結菜は泣きながらも勉強してて、謝るタイミングもなくて、、、」

「結菜のことを思って、と今まで言ってたが、本当は私たちの自己満足だったな。
辛い想いをさせて、悪かった。
ここまで努力できる結菜はすごいな。
本当は今までも努力してたな。気づいてやれなくて、すまなかった。」

両親には、何度も傷つけられた。他の家族を羨ましく思うこともあったし、家を出て行きたいと思うこともあった。
でも、何度傷つけられても、私の大好きな家族は変わらない。
どんなに傷つけられても、私はこの家族が大好きだ。

「お父さん、お母さん。
私、頑張るから。だから、一つ、お願いを聞いてほしいです」

「どんな願いも聞いてやる」
「どんな願いなの?」

「・・・味方でいてほしい」
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