迷宮階段
「そうだな。弘志はいいやつだし、いいんじゃないかな?」
海人はとまどいつつもそう受け答えしている。
もしかしたら、海人の記憶からは私と付き合っていた頃の思い出がなくなっているのかもしれない。
胸の奥に黒いモヤが広がっていくのがわかる。
こんなんじゃダメだ。今よりももっともっと良くすることができるはずだ。もうあと一歩のところまで来ているのに……!
そのとき、香と涼子のふたりが登校してきた。
「おはよ真美。昨日は居残り大変だったね」
「今日の放課後は遊びに行こうね」
海人はとまどいつつもそう受け答えしている。
もしかしたら、海人の記憶からは私と付き合っていた頃の思い出がなくなっているのかもしれない。
胸の奥に黒いモヤが広がっていくのがわかる。
こんなんじゃダメだ。今よりももっともっと良くすることができるはずだ。もうあと一歩のところまで来ているのに……!
そのとき、香と涼子のふたりが登校してきた。
「おはよ真美。昨日は居残り大変だったね」
「今日の放課後は遊びに行こうね」