籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
傍から見れば、まるでわたしが玲に抱きついているようなシチュエーションだ。


「きゅ…、急になにするの…!」

「勘違いするな。バイクから落ちて、妃候補のお前にケガされたら困るからな」


ぶっきらぼうに言い放つと、玲は前を向いてバイクのハンドルを握った。


「しっかりつかまってろ」

「…うんっ」


わたしを後ろに乗せた玲のバイクが走り出した。

ぎこちない体勢のまま、わたしは玲の背中にしがみつく。


玲は、態度も視線も言葉も冷たい。

それに、RULERのために十座だけに尽くして、感情を持たないロボットみたい。


そう。

玲は、氷でできているロボットだ。


そんな玲だけど、わたしは気づいたことがあった。


それは、――温かかった。


玲の背中に触れる頬から、じんわりと体温が伝わってくる。
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