籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
わたしはごくりとつばを呑み込み、握りしめた小瓶を見つめていた。


コンコンッ


そのとき、静かな部屋に突然ドアをノックする音が響いた。

わたしはとっさに、小瓶をブレザーのポケットにしまう。


「…少しいいか?」


入ってきたのは玲だった。

わたしは、慌てて頬についた涙のあとを指ではらう。


「なに…?」


わたしが尋ねると、玲はゆっくりと視線を落とす。


「今さっき、…連絡があった」

「…連絡?」

「ああ。…RISEを……」


一瞬、それから先の言葉を言うのをためらった玲の声。

わたしは深く息を吐き、そのあとに続く玲の言葉に身構える。


「RISEを…片っ端から潰したと」


それを聞いて覚悟していたとはいえ、また思わず目の奥が熱くなった。


…でも、ここで泣くわけにはいかない。
< 188 / 440 >

この作品をシェア

pagetop