悠久の絃 2
「ま、でもいいや。多分いとは僕から離れないし。話聞いてくれてありがとね。」


「どういたしまして。もう寝るのか?」


「いや、もう少し論文書いてから寝る。」


「あっそ。あんまり無理すんなよ。」


お気遣いなく〜と右手を上げながら、仕事部屋へ入った。

必要な文献と医学書を数冊手に取り、パソコンを起動する。






ポコンっとスマホが音を鳴らした。

「……」


そうか、そろそろ、だもんな。

次の休みを確認して返信し、また医学書に目を通す。





< 348 / 406 >

この作品をシェア

pagetop