悠久の絃 2
〜絃side〜


なんか、嫌な感じがする。



さっきの検査が終わって、回診も夕飯も終わった。


何も変わったことは無い。


でも、どことなく夜星先生や夏くん、律先生が焦っている。

律先生は焦りというより怒ってる?よくわかんないけど。


バタバタというか、ピリピリというか。病室の外から聞こえてくる足音や泣き声に少し息が詰まる。




「いとちゃーん!!」



「律先生…」



「お、どうした?苦しい?」



「なんか、、なんか、息が変」



「聴診させて。ゆっくり深呼吸してね」




律先生、怒ってない。さっき見かけた時はすっごい眉がつり上がってたのに。良かった。


「おっけー。ちょっと脈飛んじゃったぽいね。大丈夫だよ。
てかさ、聞いてよ!樹がさ、「律先生のことみんな怖がって泣いてるからどっか行っててください」って言うんだよ?酷くない?俺優しいのに」


あ、律先生、自分のオーラに気づいてないんだ。

とくに黒のスクラブにそのガタイの良さって完全にビビらせに来てると思ってた。



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