悠久の絃 2
進くんが伝えてくれた「好き」は私と一緒のものなのかな。



私だって進くんのことは好き。困ってるときは助けてくれるし、たくさん話してくれるし、優しいし、頼ったら嫌な顔せずしてくれる。




でもそれって、たぶん進くんが言ってくれた「好き」とは違う気がして……





シャワーを浴びながら、いろんなことを考える。

進くんの話だけど、それは律先生や夜星先生、瀬堂先生も同じ気がして。

そうなると私が思う「好き」って進くんが思う恋愛的な「好き」じゃない。



………ということは、、?




ううん、考えたくない!!


「ん゙〜、やだぁ、むずかしいよぉ」


シャワーヘッドを顔に向け、シャンプーの泡を流した。このままぐちゃぐちゃに絡まった私の想いも、全部流れて欲しかった。




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