背伸びして、君とありったけのキスがしたい。



それから先の言葉は聞こえなかった。


綾人さんはわざと橋本くんの耳元に顔を近づけて、何かをそっと囁いた。





《里緒ちゃんが君に身体を許さなかったのって、ただ単純に君に男としての魅力がなかったからじゃない?》


《それをあろうことか、彼女のせいにするなんて……とんだ傲慢男だね》


《まぁせいぜい、里緒ちゃんを振ったこと、これからたっぷり後悔しなね?》






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