もう遅いよ...
私の幼なじみ

Side紫乃羽

「あっ、マキちゃん!」

「あ?」

「夏祭りあるんだって、一緒に行かない?」



不機嫌そうな坂村薪飛《サカムラマキト》、通称マキちゃんは私の幼馴染。

年少さんの時からずっと一緒にいるマキちゃんが私は大好きなんだっ…

小学3年生からで、今は高2だから...

9年間片想い中なの。

まだ1回も告白したことなくって。

そろそろしたいな~なんて感じ!



「シノ!おいシノ!!」

「えっ、な、なに?」

「なにってお前...自分から誘ったんだろ?」



呆れているような顔のマキちゃん。

すっかり自分の世界にはいってた...

マキちゃんは予定を確認してくれてたみたいなのに。

申し訳ない...
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