もう遅いよ...
マキちゃんはその後自分の部屋へと戻ってしまった。

飛保さんは項垂れている。

私は少し泣きそうになっていた。



「ごめんね、しのちゃん…薪飛が、あんなこと言うなんて…」

「大丈夫ですっ!気にしないで下さい…」

「ええ、ありがとう…」



目に溜まりそうになる涙を堪えて飛保さんに笑顔を向ける。

飛保さんは柔らかく微笑んでくれた。

飛保さんはマキちゃんに似ている。

確かに親子なんだし似るのは当たり前なんだけど…

なんていうか雰囲気が似ていて…

また少し泣きそうになってくる。



「しのちゃん、ちょっと疲れちゃったでしょ」

「え?」

「お風呂入ったら?」

「え、でも片付け…」



洗面器の中にはオムライスを盛ったお皿が三枚、他にもコップやスプーン、小さなお皿もあって…

片付けしないとなんじゃ…

それに、私が1番風呂なのは流石に…



「いいのよ~、わたしがやっておくから!ねっ?」

「…いいんですか?」

「もちろんよ~ゆっくり入ってらっしゃい」

「ありがとうございますっ…」



飛保さんの優しい言葉に甘えるように、私は着替えを取りに、2階に上がった。
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