Heart of Innocence 〜きみの願いが叶えばそれだけでいい〜
14
二人が初めて出逢ったのは、もうずっと昔。
中学3年の頃、吹奏楽コンクールの中部地方大会でのこと。
コンクール会場で、真っ青になりながら、うろうろしている少女が居た。
一体、何をしているのかと思いつつ、
「大丈夫?」
そう尋ねると、
「同じ学校の皆とはぐれてしまって…どうしよう、もうすぐ出番なのに…!」
おいおい迷子かよ!と、内心突っ込みながらも、僕の学校の番はもう終わっていたこともあって、一緒に彼女の仲間たちを探すことにした。
「真白!こっち!早く!」
彼女と同じ学校と思われる子が大声で呼んだ。
真白と呼ばれた彼女は、僕に何か言おうとしていたが、
「ほら、早く行かないと!」
中学3年の頃、吹奏楽コンクールの中部地方大会でのこと。
コンクール会場で、真っ青になりながら、うろうろしている少女が居た。
一体、何をしているのかと思いつつ、
「大丈夫?」
そう尋ねると、
「同じ学校の皆とはぐれてしまって…どうしよう、もうすぐ出番なのに…!」
おいおい迷子かよ!と、内心突っ込みながらも、僕の学校の番はもう終わっていたこともあって、一緒に彼女の仲間たちを探すことにした。
「真白!こっち!早く!」
彼女と同じ学校と思われる子が大声で呼んだ。
真白と呼ばれた彼女は、僕に何か言おうとしていたが、
「ほら、早く行かないと!」