クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
♡+120に訪れたdanger


♡+120に訪れたdanger



一週間の実家暮らしを終え、またマンションでの二人きりの生活が始まった。


「ふわ〜」


目覚ましの音で目が覚める。
時間は、七時。


「昨日は興奮して、なかなか寝付けなかったから……眠い」


ずっと会いたかった先輩に会えて、「私に興味が出て来た」なんて本音を言われ、キスもされ……。

そんな幸せの連続に興奮して、脳はギラギラに活性化しちゃって。寝たのは確か、朝の四時くらい?


「朝はコーヒーを飲もうかな……」


ブラックは苦手だけど、このままで学校に行けないし。

ガチャ

ドアを開けると、ふわりと漂うコーヒーの香り。あぁ、この感じ。久しぶりだ。


「おはようございます、先輩」

「……おはよ、凪緒」


うわぁ……普通に挨拶してくれるんだ。

しかも名前つきで!


「わ、私もコーヒーを飲もうかなっ」


先輩の「おはよ」だけで、胸キュンがすごい。

赤くなった顔がバレないように、そそくさとキッチンに行こうとした。

だけど――
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