ぴか★すき

「そう。今、ふたりだけ。」




そう言いながら、灯耶は私の後頭部に手を回し、じりじりと近付く。


妙に色っぽいその顔は、いつもの灯耶じゃないみたいで。

私の頬は熱を帯びてきて
私の体は灯耶が私の髪に指を絡ませるたびにびくっと震えて
私の心臓は

…ばくばくと音をたてる。




「大丈夫。
ふたりっきりだからって、襲ったりしないから」




そんなこと言いながら、灯耶の顔はもう10センチ先まで迫っていた。






「…ただ、

ちょっとだけ、ね」






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