ぴか★すき
その言葉に私がつばを飲み込むより速く、唇は重なった。


さっきまでの短いキスとは違う。
何度も何度も角度を変える長いキス。



「…っ、…と、やっ……」



名前を呼ぼうとする私の声も、ただの甘い声に変わってしまう。


…それに私、なんか変。

名前を呼びたいけど、別に、キスをやめてほしい訳じゃないの。
むしろ、…やめてほしくない。


なんなんだろ この感覚…

繋がっているのは唇だけなのに、全身に熱が、幸せが広がっていく感覚。


私は今こんなに幸せを感じてるんだよって伝えたくて、名前を呼んでしまうんだ。




また灯耶の名前を呼ぼうとした瞬間、

灯耶の舌が私の口の中に滑り込んだ。





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