クールな御曹司の溺愛は初恋妻限定~愛が溢れたのは君のせい~
「神崎さーん、来週の月曜、部長に実験を見てもらいたいんですけど、どっかで時間取れませんか?」
長身で細身、黒髪のセンター分け。韓流スターのような整った風貌をした彼は、うちの研究員の田辺哲也。私よりひとつ下の後輩で、性格は温厚。優しい子で、弟みたいにかわいがっている。
「月曜? 定時後でもいい?」
スケジュール帳を見ながら答えると、彼がニコッと頷いた。
「いいですよ」
「じゃあ、六時半でどう?」
「オッケーです。そういえば、本社の奴が言ってたんですけど、今日うちの御曹司が来たみたいですよ。本社の女性社員が大騒ぎしていたようで……」
御曹司って……有栖川さんが日本に戻ってきた?
田辺くんの言葉を聞いた驚きでなにも言葉を返せずにいると、ポケットの中のスマホがブルブルと震えた。
「あっ、ちょっとごめん」
長身で細身、黒髪のセンター分け。韓流スターのような整った風貌をした彼は、うちの研究員の田辺哲也。私よりひとつ下の後輩で、性格は温厚。優しい子で、弟みたいにかわいがっている。
「月曜? 定時後でもいい?」
スケジュール帳を見ながら答えると、彼がニコッと頷いた。
「いいですよ」
「じゃあ、六時半でどう?」
「オッケーです。そういえば、本社の奴が言ってたんですけど、今日うちの御曹司が来たみたいですよ。本社の女性社員が大騒ぎしていたようで……」
御曹司って……有栖川さんが日本に戻ってきた?
田辺くんの言葉を聞いた驚きでなにも言葉を返せずにいると、ポケットの中のスマホがブルブルと震えた。
「あっ、ちょっとごめん」