もしもの事

ノリ

もしも、もしもだよ…
もしもこの世界からノリが消えたらどれだけ生きやすい世界になるだろうか…

と、ゲームをしながらつぶやいた。



私は学校が大嫌いだ。
学校という名の宗教だとも考えてしまう。
先生にとって嬉しいことをしたら褒められ、悪いことをしたら叱られる…
それが現実だ。

だからといってそう思ったから嫌いになったわけじゃない…
私には元々友だちが多くいた。
だけど………

〜3ヶ月前〜

「優実ってさ、暗くねwww」
ある日突然言われたこの言葉。しかも、ばかにするような言い方だった…　
言った本人は何も考えてなかったと思う。
元々その子は自分勝手で周りから嫌われている子だった。別に私は嫌いだったけど話せるタイプだったから…

そこから何度か言われるようになり、私は心が痛くなった…

養護教諭の先生にも相談した…
でも…でも…
どうして言われたくないかまでは言えなかった…


そこから、学校も苦痛になった。
メンタルが弱くすぐに泣いてしまう性格だったため、先生に怒られると毎回保健室に行かされてた。

ある日…
その日は前触れもなくやってきた…
気を使えないあの子がまた、
「ねぇ暗すぎ、優実元気だぜぇ〜」
と言われた。また、馬鹿にするように…
気分が晴れないまま、授業を受けた。

そして、もう一つ。
私の学校では掃除は無言清掃でなければならない。それを破って、仲良い子と話してしまった。
それを聞いていた先生が怒鳴ってしまった。仕方がない…
最高学年だもん…

いつもなら、ごめんなさいで済むはずだったのに、今日の先生は機嫌が悪く、強く怒鳴って来た。
私は今日のあの子のこともあり、強く心が痛くなった…
いつもなら泣くのに、泣くことすらできなかった…

そこから家でも気分が悪かった…
具合が悪いではなく気分が悪い…

学校での出来事を思い出すと吐き気がする…
手が震えてしまう…


私は今までに感じたことのない不安感に襲われた。


そこから、学校が怖くなり引きこもりのようになってしまった…

毎日10時に起き、ゲーム、またゲーム。
内心、このままでいいのかという気持ちが大きく、でも、学校を思い出す苦しくなった…

私は人と関われなくなった。
ゲームでもボイスチャットが必要なものは避け、できるだけ一人でやれるものに手を出した…

だんだんと思う…



つまらない

と。

いつしか、お母さんが精神科を勧めてくれた。

自分の中でも変わりたかったから行くことにした。

いざ、行ってみると…

あちこちから聞こえる
『帰りたい』
の言葉…


怖くなった。

そこから、お母さんたちは違う病院を探してくれた。

今度は、山奥にある入院不可の精神科。

恐る恐る中に入ると、The木の家のような感じで気にった。

でも、中に入るとあのときのことを思い出す…

私の担当の先生は親身になって話を聞いてくれた。
嬉しかった。

何度か通ううちに、あるものをもらった。

【交流会】

私は怖くなった…　

小さい病院だから人もあまり来ないからと言って渡された。　

無理だ…
無理…


一回目は、出なかった…
ずーとゲームをしていた…
親の声を聞こえないようにヘッドホンをして…


そこから、精神科を休むことが多くなった…


親や先生に申し訳無さがあった｡

でも、笑って
大丈夫
と言ってくれる。



〜数ヶ月後〜
私は学校に行ってみた…
テストが溜まってたいからだ。
先生は笑顔でおはようと言ってくれた。

教室に行ってみた…

私の席は窓際。隣はいない…
嬉しくでも悲しく複雑な気持ちになった。


朝の会になった。健康観察で先生がクラスみんなの名前を読んだ。私はもう少しで呼ばれる。

「月野優実さん」

視線が私に集中した。
いつもなら呼ばないらしい…

みんなの視線が怖かった。
まるで、おばけを見るかのように…


私は逃げた。
校門にはお母さんがいた。
抱きついた…



しばらくしてから、精神科に行った。

【交流会第二弾！！】

先生の机においてあったチラシが目についた。

先生は急いで隠した。そのチラシを。

「先生、私………