【完結】大人女子✕年下男子!あなたがだいすきです!可愛い年下わんこ君との恋人7日間契約
「泣かないで」
「泣いてなんか……」
そう言って目の前が滲む。
すぐに手を握られて、抱き締められた。
「利佳子に相応しくないって俺が一番わかってる。それでもどうしても、大好きでお試しで付き合ってもらって……もっともっと好きになった」
「……相応しくない……?」
「うん……それでも……」
「違うわ……私があなたに相応しくないのよ」
「どうして……?」
「こんなに年上で……駄目よ。こんなオバサン……」
「みんな歳をとっていくよ」
「あなたはこれから未来ある若者よ……私は、こんな年齢だもの、相応しくない……どれだけ年齢差があると思って……!」
ガッと腕を掴まれて、瞳を合わせられる。
「それだけ?」
「それだけって……」
「俺の想いは、そんな事で終わっちゃうの? それなら、稼ぎが少ない見習いは情けないって言われた方が、まだましだよ!」
「み、見習いは……関係ないわ……そうじゃなくて……こんな年齢の……」
「今は見習いだって俺は頑張るつもりだよ。絶対にパティシエになるし自分の店も絶対に持つ! 死ぬ気で努力するし、利佳子を絶対に幸せにしたいから頑張る! でも……何をどう頑張ったって俺はこの歳の差を埋められないんだ……」
今度は隆太朗の目から、涙が溢れてくる。
利佳子の胸がズキリと痛んだ。
「やっと、やっとこうやって大人になって少し追いつけたと思ったのに……利佳子はどうにもならない年齢の差で終わらせちゃうの? 俺がどんなに頑張っても……それは変えられないんだよ」
「……りゅう……」
「そんな事で俺を突き放さないでよ……何をどうしても変わらないことで! ……ずっと俺は……それで……悩んで……」
「隆太朗君……」
自分が眩しくて欲しかったものの真逆を、隆太朗は欲してた。
もっと若かったら……と……もっと年上だったら……。
「なんで俺っ……! こんな歳に生まれちゃったんだろう……」
「りゅう……」
ぎゅうっと、と利佳子が隆太朗を抱き締めた。
揺られてポタッと隆太朗の瞳から涙が溢れる。
「ごめんね……傷つけるつもりじゃなかったの……」
「……利佳子……」
「私は、自信も何もないの……いつかきっと、私みたいなのなんかどうでもよくなるから……貴方みたいな素敵な人の未来を奪っちゃいけないって……もっと他の……若い可愛い女の子と……」
「他の? 俺は利佳子との未来しかいらないよ」
「駄目よ……貴方は私の大事な人だもの……幸せになってほしいの……」
利佳子の瞳からも、また涙が溢れる。
「利佳子、自分で答え言ってるよ」
「え?」