【完結】大人女子✕年下男子!あなたがだいすきです!可愛い年下わんこ君との恋人7日間契約

水曜日・隆太朗のおむかえ


「お疲れ様ですー」

 今日はノー残業デイだったので、皆が一斉に退社する。
 既婚の事務員さんが声をかけてきた。

「課長、駅まで一緒に帰りませんか?」

「えっ……あっ」

「? どうしました?」

「いえいえ、なんでも…」

 昨日、降りる駅ではなくて会社から乗る駅まで迎えに行くと言われている。
 隆太朗が駅で待っている……なんて言えばいいのやら。
 だけど行き先が同じなだけなのに断るのもおかしい。
 
「課長~~私もご一緒していいですかー?」

 新人さんまで!!
 実は合コンの話を断わらなければ、と少し話をしたのだが言葉を選んでいるうちに昼休みも終わってしまった。
 それに合コンは3週間後。
 隆太朗の付き合いは七日間。
 これは断るべきなのだろうか……?

 悩んでいるうちに駅に着いてしまった。

「じゃ、じゃあ私はこれで」

 周りをキョロキョロしながら、早く二人から離れなければと焦っていた。

「たまには夕飯ついでに飲んで帰りません~? うち旦那が出張で~」

「いーですね!! 行きましょうー課長!!」

「あ……えっとね」

「利佳子ちゃん!!」

 三人一斉に声の方を向くと、隆太朗がにこにこと立っていた。

「りかこ…ちゃん???」

 事務員さんと新人さんが、ぎょっとしている。

「あ、もしかして弟さんですかぁ?可愛い~~!」

 彼女と年齢もさほど変わらない、新人さんがきゃーと声をあげる。

「いえ俺は利佳子ちゃんの彼氏です!」

「ちょ、ちょっとっとと!!!!」

 
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