❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
亮二は健吾の言葉に対して答えられずにいた。

「どうせ、わからないんだから、全て、決定権はこっちでなんて、そんなの
ひどいだろう」

「わかりました、明日の朝、美希の様子を見て、判断してください」

亮二はその場を後にした。

由梨は健吾の背中で震えていた。

「由梨、大丈夫か」

「私、健吾さんと一緒にいられますか」

「ああ、大丈夫だ」

そう返事をしたものの、不安は拭い切れずにいた。

(明日の朝、誰?って言われたら、俺はどうなってしまうのか)
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