桜が満開のときに
  クラス分けをされた紙が貼られている掲示板に行くと、私はC組だった。(take2)


 私の通う「桜花高等学校」は、私立であり、一学年で六クラスある。


 クラス分けにはあまり成績は反映されないため、


 学年が上がるたびに何組になるかわからないため、


 とても怖くなる。


 ちなみに、二年生から文系と理系に分かれるため、


 AからC組が文系で、DからF組が理系であるらしい。


 
 クラスの中に入ると、海音はすでに教室にいて、他の子たちと話していた。


 黒板に貼られている席順を見る。


 出席番号順だとちょうど、二号車の一番後ろの席になる。


 三号車目の一番後ろの席だった。


 どうやら出席番号順ではないようだ。


 先生が独自のくじ引きで決めたのだろう。


 隣の席は、二十五番の人だ。あまちゃんの2つ後ろの番号の人か。


 (......だ、誰だろう......?)



 あまちゃんの席は、私の前の席だ。


 嬉しいと思っていたら、


 あまちゃんが私の席に来た。



 「澄音ー

 何ニヤニヤしてんの??笑

 席近いね~

 数学教えてね!!」



 あまちゃんと席が近いことが嬉しくて、つい顔が緩んでいたらしい……。


 あまちゃんの話にコクコクと頷く。



 ――ガラガラ……



 「「「「「「「きゃーーー!!」」」」」」」



 あまちゃんが呆れ顔で、


 「澄音、ほら来たよ

 まさか三人とも、うちらと同じクラスだとはねぇ」

 あぁ、朝あまちゃんが教えてくれた三人組の男の子たちか。


 教室に入ってきただけで、こんなに女の子たちの黄色い声が聞こえてくるのかぁ。


 授業に支障がなければいいけど......。



 ――ガタン ズズ


 椅子を引く音が近くから聞こえた。


 どこからの音かと思って、周りを見ると、


 隣の席からだった。


 しかも、隣の席の人は、三人組の男の子の一人で、


 一番関わりたくない満月綺葵琉だった。


 でも、その男の子の容姿はどこかで見たことがあるような気がして......。



 「澄音、何かされたらすぐうちに言いなよ?

 ボッコボコにしてやるからさ!」

 あまちゃんが自分の力こぶを見せながら笑顔で言ってくれた。







 
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