監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
「“はれんち”って…ま、正しい言いぶんだけど。あんまかわいい反応してると、こんなんじゃ済まさねぇぞ」
雷牙は私のえりを開いてまた首筋にキスをしてくる。
「ちょ、ちょっと…っ!やめてよっ、それ、なんか…っ」
すごくはずかしいって言うか、はずかしいどころじゃないって言うか、ドキドキしすぎて体が熱いって言うか…!
頬に熱を感じながら、眉を下げて雷牙を見つめると、目のまえののど仏が上下にうごいた。
「あー、やばい。ちゃんと抵抗して俺を止めろよ、景依」
変に熱がこもったような、ぞくっとする目で私を見つめた雷牙は、そんなことを言って口にキスをする。
“抵抗”って言ったって、雷牙、いつも止まってくれないじゃん…っ!
どうしろって言うの、と目を固くつむって、とりあえず両手で胸を強く押し返してみた。