溺愛体質な王子2人が甘すぎます
……ありがとう和歌ちゃん。

心の中でお礼を言って近くのベンチに座る。

和歌ちゃんが来てくれた時には、ちゃんとこのお付き合いについても話そう。

私のことを親友と言って大切にしてくれる、そんな和歌ちゃんに嘘をつき続けるなんて出来ない。

和歌ちゃんに言ったら明日、桃華ちゃんにも言わないと。

2人にこの事を隠すのは絶対にダメだ。

そして私は2人に秘密を話すことを決めた。

「美優ー!ごめん、遅くなった!」

そう決めた時、丁度和歌ちゃんが来てくれた。

ぜぇ、はぁ、と息を切らす和歌ちゃんに私は口を開いた。

「あのね、和歌ちゃん」

「うん」

「高崎くんと付き合ってるんだ」

嘘は言わない。

本当のことだから。

嘘のお付き合いでも付き合っているのは事実だ。

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