キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ

そうだ、私がソファで寝ればいいんだ!

ポンっと手を叩く。すっごくいい案を思いついちゃった。


「大きなソファだったらいいなぁ」


そんな私の独り言を聞いていたのは、近くで着替えていた凌生くん。


「あ、オリ? 今から四人くらい連れて俺の部屋にきてくれ」


電話のむこうで「何をするのですか?」と不思議がるオリさん。

すると凌生くんは、


「ソファが汚れたから捨てようと思ってな」


とってもいい顔を浮かべながら、私の退路を塞ぐのだった。



ㅤ𓈊⚜


< 150 / 337 >

この作品をシェア

pagetop