機動装甲ⅡR
PHASE02

真紅郎

朝日を浴びて、純白の艦体が煌く。

汎用機動母艦グリフォン。

俺はその艦内へと足を踏み入れた。

「ようこそグリフォンへ」

AMデッキ。

忙しく動き回っていたメカニックが、俺の姿を見とめて声をかけてくる。

「あんたがあのMk―Ⅱのパイロットだろう?」

二十代後半、俺より少し年上のそのメカニックの男性は、軍手をつけたままの手で額の汗を拭った。

お陰で顔にオイルの汚れがべっとりとつくが、気にする様子もない。

「ああ。帝真紅郎だ。これから世話になる」

「任しとけ。あんた自身もあんたの機体も、バッチリ世話してやるからよ」

ニッと笑うメカニックの男性。

乗艦早々気のいい男と知り合う事が出来た。

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