機動装甲ⅡR
PHASE04

宗方

「どうなんだね?Mk―Ⅱは」

「…思ったよりは軽傷、というべきっすかね」

通信モニターの向こうで、メカニックは溜息をつく。

「ソルジャーカスタムの装備していた火器が、比較的小口径なのが幸いしましたね。加えてソルジャー系AMのコクピット周りは頑丈に作られている。生存率も高い」

あれだけの攻撃を受けながら、帝君が軽度の打撲だけで済んだというのは、実に運が良かった。

しかし…。

私は顎鬚(あごひげ)を撫でながら思案する。

「Mk―Ⅱの修理状況は?」

「外部装甲だけで、何とか修理は終わりそうだが…背部可変翼とスラスター、こいつはちと時間がかかるかもしれませんね。動くようにするだけならすぐだが、飛行機能は少々時間を貰わねぇと…」

「そうか…」

軽く目を閉じ、私は頷いた。

「引き続き修理を頼む。無理を言うが、できるだけ急いでな」

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