Snow magic
❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅




「……。ねぇ……光杞、桜也。」




ご飯も大体食べ終わって、一息ついたところ。

空気を探り合うようにみんな黙っていたから、意を決して話を始めた。



……多分、この2人は何かを知っているはずだから。






「……。うん。何?」


……多分、何の話がわかってるんだろうな。

笑顔を浮かべている光杞の表情は少し硬かった。



「……。」


桜也は、黙っていると決めたのか窓の外へ視線をそらしたまま一切話に入ってこない。





「柚燈のことなんだけど、」
 

私は躊躇いながらもどう話をすればいいかわからなく、単刀直入に聞いた。




「うん。」

光杞の私に合わせていた視線がゆらゆらと空中を揺れている。





「……っ、……。」



本当に、これは聞いていい話なの……?




光杞と桜也の態度を見てしまうと、どうしても言い出すのを躊躇ってしまった。






いや…、

それは、違う。


ただ聞いてしまえば、今までの全てが壊れてしまいそうで怖いからだ。

柚燈がいなくなったあの日から私たちは誤魔化すことで関係を保ち、誰一人の時間も進んでいない。


そして、何より。

私が本当の柚燈を受け止められるかどうかわからなかったから。





ずっとずっと、私はただ怖いことから逃げているだけだ。




< 44 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop