Snow magic

光杞Side





「あ、ただいま。」



幼馴染の椛が帰ってきたのは、同じく幼馴染の桜也が家を出ていった直後だった。



「おかえり〜。」

私、光杞はパタンとパソコンを閉めた。


今日は椛が朝、家を出て行ってからずっとパソコンに向かっていた気がする。



…もう今日は疲れたから働きたくない。

ふぅーっと、息を吐いた。





「そういえば、桜也は?」

リビングを見渡しながら椛が聞いてくる。

確かに桜也がこの時間にいないことなんてないから不思議に思ったのだろう。



「あー…。なんかよくわかんないけど出かけるって出てった、さっき。」


…まぁ、多分柚燈絡みなんだろうけどね。


そう思いながら椛には黙っておく。

これは、椛は知らないほうがいいことだと思うから。




「そっか。二人って久しぶりだね。」 


と椛は、ニコッと笑いながら近寄ってきて私の隣に座った。



「だねー。じゃあ、女子会でもしよっか!久しぶりにたくさん話そう?」


と、今日のことも聞きたかったから椛に言った。



……椛は、絶対溜め込んで自分を責めるタイプだからね。

聞いて少しでも楽にしてあげたい。




「いいよ!光杞の話もたくさん聞きたい。」

と言って、女子会のためのお菓子と飲み物を取りにキッチンへと向かった。

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