Snow magic
「……私、ずっと…気付けなかった…。柚燈が苦しんでたのに……。あと…、私ずっと迷惑だったのかもしれない……。」
「……っ。椛…、」
まるで自分のことのように顔を歪めた椛に何も言えなかった。
「……光杞も気づいてたんでしょう?」
「……。」
私は事実だったから何も答えられなかった。
…気づいてたというかユズと桜也の電話をたまたま盗み聞きしてそこから少しだけ桜也に教えてもらっただけだ。
隠していたことは事実で、桜也とユズがずっと連絡を取ってたことなんて言えるはずもなく固く口を閉じた。
「あーあ、何で私だけが気付けなかったんだろう……っ。」
と弱音を吐く椛は、らしくなくソファーに倒れた。
……帰ってくるまで、気を張ってたんだろうな……。
あとは自分の思ってること何も言えなかったんだろうな、頼ることも自分本位の主張をするのが苦手な彼女は。
なんとなく、いや、そう確信した。
昔から、椛はそうだったから。
___出会ったときなんて、覚えていない。
でもね、覚えてるよ椛。