Snow magic
「ううん。見てればわかるよ。」
と言って、さっきより優しい表情で目を細めて、お菓子に手を伸ばした。
てか光杞がわけもなくこんな大事なことずっと黙ってるわけないじゃん、とにぃと笑いかけてくる。
「………。ねぇ…、椛。」
そんな椛を見て、思わず言った。
あまり人のことに口出しするのは良くはない。
そう思うけど、こんな風に引き裂かれたのは黙っていた私のせいでもあって、言わずにはいられなかった。
「うん?」
「ユズに自分の気持ちは言った?………言ってないでしょ?」
「……っ!!……うん。言ってないよ。」
少しの沈黙のあと、俯いていて静かに頷いた椛。
やっぱり………。
「…ねぇ、何で言わなかったの……?」
……つい、責める口調になってしまった。
慌てて、言い換えようと思ったが椛に遮られた。
「……言えるわけないよ。……柚燈は、もう私の隣にいたいとは思ってないはずだから。」
……多分、椛は泣いていた。
なんで……?
あんなに、…椛だけを思っているユズが……?そんなこと思うはずがない。
私は混乱してしまった。
「……ユズがそう言ってた?」
そう聞きながら、さっき一番最初にも一緒にいるのが迷惑だったかもって言っていたのを思い出す。
「ううん。でも、分かるの……。」
「…何で?」
「……今日一緒にいて、話しているときすっごい辛そうだったから……。」
と椛も苦しげ言った。