Snow magic




「ま、いいや。入るぞ?」

「はいはい。」



俺は適当に返事をしてハルに続いて店に入った。



___ここは、俺の家の近くの行きつけの居酒屋。



目が見えなくなる前から密かにずっと通っていた店の1つ。

だから、店長も俺の病気のことは知っている。



知っていながらも、たまに来たときは、毎回歓迎してくれて明るく色々な話をしてくれる。



……底なしの明るさで元気づけてくれる店長の瀬田さんにはどれだけ救われたか分かんないぐらいだ。


ハルと同じくらい感謝してる。






「こんちはー瀬田さん。柚燈と来ましたよー。」



俺と会うときにここに毎回来ていたため、仲良くなっていたハルが瀬田さんに声をかけた。





「おぉー!柚燈も桜也もよく来たな!後で注文いくなー。適当に座ってろー!」



元気な威勢のいい声が鼓膜を揺らした。

その声に俺は密かにホッと息をついた。





「だってさ。奥の座敷でいいか?話しするから。」

と素っ気なく言われた。





「どーぞ、今日はハルに任せる。」




……ここまで来たら、どーでもいい。

というか、ハルに従う以外の選択肢なんてない。


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