Snow magic
「久しぶりだな、2人とも。元気だったか?」
カタンッとテーブルに何かものを置く音が聞こえた。
多分、瀬田さんが水を持ってきてくれたのだろう。
「はい、元気ですよ。」
「そうか!柚燈は大丈夫か?」
「……まぁ、体は元気ですよ。」
……心は最悪だけど。
心配もかけたくないので曖昧に頷いておいた。
「そうか、そうか!ならいいよ!注文もいつもと同じでいいか?」
「はい、それで大丈夫です、お願いします。」
「了解、すぐ持ってくるからなー。」
って言って去っていった。
「…………。」
さて、取り残された俺たちはどうしたら良いのか……。
何も話し始めない桜也にこっちが居心地悪くなる。
「で?お前、椛に何話してきたの?」
と脈絡もなく突然に尋ねてきたハル。
……さすがに単刀直入すぎるだろ。
まぁ、それがハルなんだけどさ。
昔からハルは、黙っていればクールイケメンなのに本当は、何でもズバズバ言うタイプで毒舌。
中学では訳あり腹黒イケメンって呼ばれていたぐらいだ。
……でも、それ以上に周りをよく見ていて、人を救ってくれる。
ぶっきらぼうだけど人を思いやれる根はいいやつだ。
だから………
今も俺の話を聞こうとしてくれている。