Snow magic
「はぁ……だっる…っ。最悪なんだけど、…マジふざけんなし。」
だるすぎて、机に突っ伏した。
「……まじのまじで椛が好きなのかと思った。」
「へぇ。俺の演技そんなに良かった?」
人をバカにするような笑いを含んだ声に心底イラッとくる。
「あーあーハルなら俳優にでもなれますよ!……もう、いっそのこと詐欺師にでもなりやがれ。クソ詐欺師。」
やけくそになった俺は柄でもなく大きな声で暴言を吐いた。
「どちらかといえば柚燈がさっさと素直になればよかっただけなんだけど。というか、今日それを全部椛に言えばよかったんだよ。」
とまるで自分は何一つ悪くないです、みたいな口調だ。
はぁ……。
うっざいが間違ったことは何一つ言っていないので訂正もできないというか……。
「っていうか、それが言えたら苦労してないんだよ……それにもう椛、俺のこと好きじゃないでしょ…多分。」
と返した。
まぁ…だからってさすがにもういなくなったりする気はないけどさ。
「…何でそう思うわけ?」
「……それは、会ったときの声色かな。あとは……あれだけ傷つけたのにまだ俺を好きでいてくれる可能性なんて低いっていうのも分かってるし、隣にいる資格なんてない。」
……あるはずがないんだよ。
密かに拳を握りしめた。
「……それは、お前が思ってるだけ……、」
「ん?なんか言った?」
何かハルが呟いた気がしたが聞き取れなかった。
「ん、いや別に。」
「そう。……だから、俺がどうこうって話じゃない。」
……結局、結末はこれだ。
俺がどうもがいても椛の気持ちは戻ってこない。……だったら気持ちを伝えて迷惑をかけるわけにはいかない。