Snow magic
「ただいま。って…、はぁ?」
部屋のリビングに入った途端、夜中なのに思わず大きな素っ頓狂な声を上げてしまった。
理由は、……ソファーで光杞と椛が、2人で寄りかかり合いながら寝ているから。
おそらく2人だけだったから女子会でもしてたってところか。
まぁ、どーりで既読もつかねーわけだ。
しょうがない、話は明日の朝でもいいか。
「……ったく、風邪引くっつーの。」
しょうがなく、押し入れから毛布を持ってきて2 人をくるんでやった。
「…ふぅん?……おもろ。」
誰も聞き取れないくらいの声の大きさで呟き、スマホを取り出しカメラを起動した。
カシャッ
深夜で部屋が静かすぎるせいかカメラのシャッター音が爆音の音楽のように響いた。
「…フッ。」
……結構、いい写真が撮れた。
今度、これは柚燈にお守り代わりにあげることにしよう。
あとは……光杞を脅すときに使おう。
良い手段を手にした、我ながらそう思った。
……はは、まじで俺、色んな意味で悪いやつに なってる。直す気もないけど。
流石に自覚して2人から離れたが、まだ笑っていた。
自分で自覚するほどに。
「……光杞、かわい。」
俺は誰にも聞こえないように呟いた。
その笑いが、何かは……
俺だけの内緒だ___