極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「あの……拓海さんはいつから私のこと……」
問いかけながら、上目遣いで拓海さんの表情を窺う。
拓海さんは宙を見上げて話し出した。
「最初は、ベビーに対して熱心な看護師だなと思ってたんだが、気づいたらもう君のことしか頭になかった。GCUに行くたびに姿を探して、会えれば嬉しくなって……なのに、君がメリットなんて聞くから……ああ、そこからややこしくなったんだな。素直に愛してると伝えればよかった」
拓海さんはくしゃりと顔を歪める。
確かに、メリットなんて問わずに互いに好きなのかどうかを確認すればよかった。
なんて馬鹿なんだろう。
あのとき、愛されていると自信を持って院長に言えたなら、未来は大きく変わっていたかもしれないのに。
「たくみくーん」
砂場から拓斗の声が投げられる。
拓斗の白い服はもう茶色く汚れている。
「いっしょにすなあそびしよう」
「いいよ」
拓海さんは立ち上がり、スーツの上着を脱ぐ。
これじゃ拓斗のようになってしまう。
「拓海さん、服が汚れてしまいます」
慌てて止めようとするけれど、拓海さんはなんてこともないように微笑んで、腕まくりをした。
「服なんて洗えばいい。俺にとっては、拓斗くんとの時間が大切だ」
拓海さんは張り切った様子で拓斗の元へ駆けていく。
問いかけながら、上目遣いで拓海さんの表情を窺う。
拓海さんは宙を見上げて話し出した。
「最初は、ベビーに対して熱心な看護師だなと思ってたんだが、気づいたらもう君のことしか頭になかった。GCUに行くたびに姿を探して、会えれば嬉しくなって……なのに、君がメリットなんて聞くから……ああ、そこからややこしくなったんだな。素直に愛してると伝えればよかった」
拓海さんはくしゃりと顔を歪める。
確かに、メリットなんて問わずに互いに好きなのかどうかを確認すればよかった。
なんて馬鹿なんだろう。
あのとき、愛されていると自信を持って院長に言えたなら、未来は大きく変わっていたかもしれないのに。
「たくみくーん」
砂場から拓斗の声が投げられる。
拓斗の白い服はもう茶色く汚れている。
「いっしょにすなあそびしよう」
「いいよ」
拓海さんは立ち上がり、スーツの上着を脱ぐ。
これじゃ拓斗のようになってしまう。
「拓海さん、服が汚れてしまいます」
慌てて止めようとするけれど、拓海さんはなんてこともないように微笑んで、腕まくりをした。
「服なんて洗えばいい。俺にとっては、拓斗くんとの時間が大切だ」
拓海さんは張り切った様子で拓斗の元へ駆けていく。