足元のプレゼント

さっぱりした。
そう思いながら寝る準備もしてしまおうと思ったその時、玄関から音が聞こえた。

こんな時間になるはずないとわかっていながら、空耳だとわかっているのに
何故か私は玄関を確認しに行った。

鍵はかかったまま。
じゃあポストか?と思って開けてみると
1枚の紙が入っていた。

誰がイタズラなんかしたんだろう。
こんな時間に暇なのだろうか。

そう思っていても好奇心に勝てなくて
紙の内容を確認した。

目の前が少しずつ霞む。
あぁ、どうして今更私の元に。

…まだ間に合うだろうか。
もう日付は変わってるけど。

私はまだ寝てないから、なんてそんな戯言を言ってもいいだろうか。

せっかくお風呂に入ったのにな、と思うけど
後悔だけはしたくないから。
私は急いでさっきの紙に返事を書き、
家にあったお気に入りの靴下を持ってツリーの元へ駆け出した。
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